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住所

〒960-1631
福島県相馬郡飯舘村松塚松塚65

株式会社ゆーとぴあ
代表 山田豊

ご注文方法

• 冷蔵でお届けいたしますので、当日か翌日中にはお召し上がりください。
• 村内への配達の場合、前日までにご注文ください。
• 在庫のお知らせや細かいご要望を伺うため、ご注文をいただいたら必ず折り返しお電話いたします。

1982年生まれ、畜産農家、精肉店店主、4児の父。

飯舘村で6代続く家に生まれる。幼い頃から父が牛を飼う姿を見て育ち、大学卒業後、家業を継ぐ。父に習いながら技術を習得。

2011年、東日本大震災に伴い、福島第一原発の爆発事故が発生。飯舘村は原発から30km以上離れているが局所的に放射線量が高く、全村避難となる。避難先の京都で精肉店「中勢以」に就職。約5年間在籍し、肉の目利き、肉を切る技術、お客さんの好みに合わせた肉の売り方などを学ぶ。将来は村に戻り自分の肉を売る精肉店を持つという目標が生まれた。その間、父は避難先である福島県中島村、福島市で牛を飼い続けていた。

2016年3月、福島市に帰還。父と共に牛飼いを再開。2017年3月、長泥地区を除いた飯舘村の避難指示解除。6月から一部の牛を飯舘村に連れて放牧の実証実験を開始。2018年4月、飯舘村に牛舎を新設。福島市から飯舘村に通いながら牛の世話をする。2022年4月、自宅を再建し飯舘村に帰村。2023年7月、精肉店オープン。

「真牛（まうし）」とは、生後約30ヶ月で出荷され肉になる牛のこと。当牧場では黒毛和種を飼育しています。肉専用の牛として育てるので、出産を経験していません（未経産）。トウモロコシや大豆などの穀物飼料と牧草を与えて育てています。黒毛和種の特徴である筋肉の間に脂肪が入る“サシ”が特徴的。肉が柔らかく、脂の甘みを感じます。

サシの入った肉は脂ばかりが多く肉の味がしない、すぐに胃がもたれるというイメージをお持ちの方も多いかと思います。実は私自身もそうでした。ところが、京都の精肉店で働いていたとき、同じ黒毛和牛でも何枚でも食べられるような肉や、脂身だけでも強い肉の味わいを感じる肉に出会い、衝撃を受けました。そんなすごい肉を作る生産者の背中を追いかけて、一頭ごとに試食をして餌の配合や飼養期間の調整を行うなど、日々研究を重ねています。

「経産（けいさん）牛」とは、出産を経験した牛のこと。当牧場では黒毛和種を飼育しています。仔牛を出産するという役目を終えると、4〜6ヶ月間飼育してお肉になります。年齢はそれぞれ異なりますが、およそ10歳前後です。春〜秋は放牧されて青草を食べ、冬は牛舎の中で干し草を食べて育っています。放牧地は、震災前は田んぼや畑として使われていた土地ですが、現在は休耕地となっています。そのまま放っておくと木が生えるなどして荒れてしまうので、放牧をすることで農地を守っています。

夏は青草、冬は干し草とカロリーの低い餌を食べ、運動量が多いので脂肪の少ない赤身が特徴的なお肉です。筋肉が発達していること、年齢を重ねていることで、味わい深くしっかりとした歯応えの肉質となっています。

自社農場で育てた牛や自ら選んだ福島県産牛を中心に取り扱っております。

骨抜き

と畜された牛を骨がついた状態（枝肉）で買い戻します。牛骨はスープの出汁取りに使われるように、うま味を多く含んでいます。広く流通している一般的な肉は、と畜してから1〜2週間のうちに骨抜きが行われていますが、当店では可能な限り骨付きの状態で保管し、ご注文があり次第骨を抜くので、骨から十分にうま味成分が染み出た肉となります。

切り立て

肉は時間が経つと香りが飛んでしまいます。また、肉自体が呼吸をしているので、切り分けて置いておくと周囲の香りを取り込んでしまうという特性があります。当店では、注文を受けてから大きな肉の塊を切り分けるので、香りが飛びづらく、本来の肉の味わいを楽しむことができます。

好みに合わせて

ご注文の際に用途や好みをお聞かせください。焼肉にするのかステーキにするのか、柔らかいお肉が好きか、歯応えのあるお肉が好きか、赤身が好きか、脂身が好きか、など……。好みや召し上がるシチュエーション、ご予算に合わせた量や部位、切り方でご用意いたします。

召し上がったご感想もお聞かせください。この前のお肉が好きだった、もっとこんなお肉が食べたい……。そんなやりとりを重ねながら、好みを見つける過程をお手伝いするのが私たちの役割だと思っています。